ウェルビーイングへの取り組みは、単に「良いこと」をする以上の意味を持ち、組織と個人の目標達成に直接的な利益をもたらす重要な投資となります。これらの取り組みを通じて、企業は持続可能な成長を遂げ、従業員はより満足できる職業生活を実現できるのです。
従業員の多様なはたらく目的と持続可能な組織の成長を整合させる
「はたらくWell-being」
従業員サイドの価値は「いかによくはたらくか」で、従業員はそれぞれ異なる目的や理由で働いています。従業員が職場で感じる価値や目的は多岐にわたり、自己実現、生活費の確保、社会貢献などが含まれます。以下は、その具体的な価値の要素です。
  • ワーク・ライフ・バランス:仕事と個人生活のバランスを取ること。過度な残業やストレスのない環境を求めることが多いです。
  • 自己成長:スキルの向上や知識の習得を通じて、自分自身を成長させたいという欲求。研修や教育プログラムへの参加が含まれます。
  • 満足な報酬:金銭的な報酬だけでなく、福利厚生や賞与なども含まれます。適正な給与や報酬が与えられることはモチベーションに直結します。
  • やりがいのある仕事:自分が価値を感じられる仕事、達成感を得られる仕事に従事すること。これにより、仕事に対する満足度が高まります。
  • 自分の居場所:職場での人間関係や文化において、自分が受け入れられ、安心して働ける環境。心理的な安全性が確保されることが重要です。
・・・など:その他、従業員によって異なる価値や目的があります。これには柔軟な働き方、キャリアパスの明確さ、リーダーシップの発揮などが含まれます。
経営サイドの価値は「いかによくはたらいてもらうか」で、従業員がやりがいをもって仕事を遂行できるようにすることです。これには業務プロセスの改善、ツールや技術の導入、業務分担の最適化などが含まれます。以下は、その具体的な価値の要素です。
  • ビジョン/戦略の実現:企業の長期的なビジョンや戦略を実現すること。これには、明確な目標設定や計画の策定、進捗管理が含まれます。
  • 企業業績の向上:売上や利益など、企業の財務的な業績を向上させること。コスト削減や売上拡大、新規事業の開拓などが含まれます。
  • コミットメント:従業員が企業やその目標に対して高いコミットメント(献身や責任感)を持つこと。
     これにより、従業員のパフォーマンスが向上し、離職率が低下します。
  • リテンション:優秀な人材を維持すること。従業員が長く企業に留まり続けるための施策(例えば、キャリアパスの提供、報酬の見直し、働きやすい環境の整備など)が含まれます。
  • 社員の主体性発揮:従業員が自発的に行動し、責任を持って業務を遂行することを促進すること。これにより、イノベーションや問題解決能力が向上します。
・・・など:その他、企業ごとに異なる価値や目標があります。これには、社会的責任の遂行、ブランド価値の向上、顧客満足度の向上などが含まれます。
これらの要素を達成することで、企業は持続可能な成長を実現し、競争力を高めることができます。また、従業員の満足度や幸福感を高めることで、組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。
従業員の多様なはたらく目的と、経営の持続可能な組織の成長を整合させることが、「はたらく人の幸せ」となり、「はたらくウェルビーイング(Well-being)」の実現になります。当社は、これらの実現に向けて、ウェルビーイングに取り組んでいきます。