技術の進化が人間の生活基盤の脅威となる時代

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今月のテーマは、デジタル化社会基盤の実現に向け、さまざまな分野に於いて新しい試みの創出に全力をあげている

今日であるが、少し立ち止まって考えてみよう。

技術の進化を通じ人間は、生産効率や数値分析さらには品質の一元管理など、さまざまな分野で技術の有用性を

享受してきた。また、このことが我々人間の生活基盤やビジネスに於いての生産性や合理性を高めてきたことは事実

であり、さらに技術は、たえまなく進化を続け続けるであろう。

しかし本年の7月に米国の個人情報機関(金融機関に対し個人の信用情報を提供する会社)の最大手であるEquifax

社で、実に1億4,300万人(日本の2016年の総人口は、1億2,700万人)の社会保険番号・氏名・住所・

生年月日・免許書番号・犯罪歴・約30万人分のクレジット番号等が、ハッキングにより流出した可能性がある。

これは、日本人全員のマイナンバーのすべてが外部に流出した以上の重大事案である。米国の社会保障番号は

あらゆる行政機関に紐付けされており、日本のマイナンバーが現在のところ、所得捕捉にのみ運用されていること

とは、違う意味で米国やカナダその他の国に、深刻な社会的影響を与えたということである。

事件の背景には、同社が7月下旬に不正アクセスに気づき、アクセスを遮断したものの、不正アクセスは5月中旬

から始まっており、Webアプリの脆弱性を突かれたことが主たる原因である。しかも顧客には約1ケ月後に事実

関係を知らせたという、お粗末な顛末でなのである。

また最近では韓国の国防省のサーバーから、何万ページの極秘文書、軍事機密が某国によりハッキングされ、その

中には、将軍様の斬首作戦の内容まで含まれていたという。日本国内の企業や行政機関への攻撃も増大している。

セキュリティ技術は、そのほとんどが対処療法的な意味合いの中にあり、人間の作り出すものには必ず穴があること

を突き詰めて考えてみても、人間が作り出したAI(人工知能)が予防療法的セキュリティ技術を考え出しても、やはり

完全無非なるセキュリティを実現することは、困難と考えるべきである。DX時代は脅威との戦いであり、安全なIoT

社会の実現には、完璧なセキュリティ技術の獲得、または完全無非なるセキュリティの仕組みを完成させることが

前提であると考える。

今月の私のブログは以上です。